今回は投資初心者の方のために確実性の高い投資について解説します。
「投資を始めたいけどなにに投資していいかわからない」
「将来的にお金に困らない生活をしたい」
「お金の不安をなくしたい」
という方の助けになることを解説していくのでぜひご覧ください。
ちなみに僕のプロフィールはざっと以下のとおりです。
- お金の勉強が好きで毎日読書やYouTubeで学んでます
- 簿記3級、FP3級を取得するため勉強中
- 2030年までのセミリタイアを目指す
- 2021年現在の資産は100万円ほどです
- 2020年に住宅を購入
前提として確実に勝てる投資はない
前提から話しておくと「100%確実に勝てる投資」などありません。
「あなただけに紹介します。100%確実に年間10%以上の利回りで運用できる投資があります。」
こんな儲け話をされたら99.9%詐欺を疑いましょう。
投資において「リスクとリターンは表裏一体」ということを覚えておきましょう。
- 債券や預金はローリスク・ローリターン
- 株式はミドルリスク・ミドルリターン
- FXや仮想通貨はハイリスク・ハイリターン
といった感じです。
この中で自分はどれくらいのリスクを取れてどれくらいのリターンを求めるのかという基準で投資先を決めましょう。
重要なのは「なんのために投資をするのか」です。
例えば、「将来配当金で暮らしたい」という目的であれば高配当株を買う必要があります。
投資の成否を分けるのは「明確な目的があり、その目的に対して正しい投資をしているか」と「適正なリスクを取れているか」の2点です。
これはどこかへ行くのと同じです。
東京から大阪に行きたいのに札幌行きの飛行機に乗っても札幌に行ってしまうだけです。
また、予算が1万円しかないなら新幹線ではなく夜行バスに乗るなどの調整が必要です。
これと同じことが投資にも言えます。
例えば、「配当金で暮らしていきたい」という投資の目的があるとします。
それなのに短期の売買による値上がり益で儲けようとしても配当金で暮らすという目的には当然辿り着けません。
また、投資に回せる予算を超えてFXでレバレッジをかけて大金を狙うというのも破綻するリスクがあります。
レバレッジ:借金で元手を増やして投資し、より大きな利益を得ようとするもの
このように投資をするなら「目的を明確にすること」と「リスクは適正に取ること」は忘れないようにしましょう。
おすすめの投資3選
ここからはおすすめの投資を3つ紹介します。
前提として投資の目的は「短期で1発大金を稼ぐこと」ではなく「長期的に右肩上がりに運用して何年後かに豊かな暮らしをすること」だとします。
簡単にいうと「10年後豊かに暮らそう」という感じです。
FIREも狙える投資ですね。
FIREとは経済的自立・早期退職のことで、定年まで働かずとも金融資産を育ててそこから得られる不労所得で暮らしていくという生活のこと
①米国株インデックス投資
1つ目は『米国株インデックス投資』です。
インデックス投資とは特定の経済の指数に沿うように複数の銘柄を組み合わせて資産運用しているファンド(=資産運用会社)に投資することです。
インデックス=経済を測る指数のこと。例)日経平均株価
米国株インデックスでおすすめなのが「S&P500」と「CRSP USトータルマーケット」の2つです。
どちらのインデックスでもそう変わらない成果を得られるのでぶっちゃけ好みの問題ですね(笑)
前者はアメリカの上位500社の経済を指数にしたもので、後者はよりアメリカ全体の経済の指数に近いもので4000近い銘柄の組み合わせです。
ちなみに僕はアメリカ全体に投資する方の「CRSP」に連動している楽天全米株式インデックスファンドに投資しています。
より分散が効いているし、中小企業の成長も期待できるかなと。
これらの米国株インデックスの強みは分散が効いて安定しているわりに年間のリターンが総じて高いことです。
平均で5%〜14%の年間利回りを得られます。
これはあくまで過去の統計なので未来もそうなるとは限らないですが100年以上これだけの利回りを続けて生み出してきたことを考えると今後もそうなっていくことが予想されます。
インデックス投資についての詳しい解説はこちらをどうぞ。
米国高配当ETF
2つ目は『米国高配当ETF』です。
ETFとは上場投資信託のことで、株と同じように取引できる投資信託のことです。
高配当株のメリットは2つです。
「キャッシュフローが増えること」と「売りをしなくていいこと」です。
キャッシュフローとは現金が入ってくる流れのことです。
高配当ETFは保有しているだけで定期的にお金が入ってきます。
多くの米国高配当ETFは3.6.9.12月に配当金を出しています。
つまり、インデックス投資とは違い、使える現金が増えるので生活がよくなるのを実感できます。
インデックス投資は基本的に配当は再投資するようになっています。
しかし、高配当ETFの場合は配当金を一度受け取った上でそれを使うか、再投資するかはあなた次第です。
インデックス投資は投資額が積み重なっても直接的に生活がよくなるのを実感できないのに対し、高配当投資は現金が実際に入ってくるので生活を豊かにすることができます。
「売りをしなくていい」というのもインデックス投資と比べた時のメリットです。
インデックス投資は資産を積み上げて、いざ使おうと思ったら売らなければいけません。
「売りは買いより難しい」という言葉もあるように資産を売ることはタイミングを間違えると損を確定させることになります。
例えばリタイア後に4%ルールに則って資産を切り崩す時なんかは資産を売る必要があります。
4%ルールというのは退職後に年間で切り崩す資産は総資産の4%以内にすれば95%の確率でお金はなくならないというものです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
しかし、資産を売るという行為は思っているより勇気がいる行動です。
「売った後に高騰したらもったいない」とか「本当にこのペースで売って資産は底をつかないのか」などの心理が働くためです。
人は得を喜ぶより損を嫌がる習性があるためです。
しかし、高配当ETFであれば資産を売ることは考えなくていいため、運用は楽です。
保有していれば勝手に利益確定し、配当金を出してくれるので感情とも付き合いやすい投資と言われています。
デメリットは配当を出すたびに税金がかかってしまうことです。
投資にかかる税金は確定した利益に対してかかるので配当金を出すごとに課税されてしまうのです。
結果、インデックス投資より資産が増えるのは遅いと言われています。
全世界株インデックス投資
「アメリカが滅亡したら終わりじゃないか」という方には全世界に投資することをおすすめします。
ちなみにアメリカの経済規模は全世界の50%前後と言われています。
これを「アメリカは50%も占めている」と思うか「アメリカは50%に過ぎない」と思うかは人それぞれです。
僕個人の意見では前者なので「アメリカが滅亡することはまずないだろう」ということと「アメリカが滅亡したら世界経済も死ぬ」と思っているのでアメリカにだけ投資してます。
投資に正解はないので自分の目的を達成するにはどうすればいいかを考えましょう。
例えば僕の場合は2030年にセミリタイアすることが目的なのでなるべく早くかつ安定的にお金を増やしたいのでアメリカだけにしています。
というのもアメリカはまだまだ人口が増えているし、経済成長も十分望めるし、グローバルな企業も多いからです。
全世界株だとより分散はされているのですが、その分リターンも小さくなります。
資産が増えてきたら全世界株インデックスにも分散しようと思ってますが、資産が少ない今の段階では必要ないかなという感じです。
資産運用はこんな感じで自分なりに考えていくことが大事です^ ^
全世界株インデックスは「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」がおすすめです。
楽天全世界株インデックスはこのインデックスに連動しています。
ちなみにここ最近の運用成績はコロナで一度落ち込んだものの3年で50%近く上昇するという驚異的な成績です(笑)
アメリカだけじゃ不安という方はこちらをどうぞ。
種銭を大きくすることも重要
投資先を考えることも重要ですが、投資の元手を増やすことも重要です。
極端な話、S&P500に投資しても投資額が毎月1円ではお金はほぼ増えません(笑)
そういう意味では種銭を増やすことは投資をすることよりも重要です。
増やす方法は「支出を最適化すること」と「もっと稼ぐこと」の2つです。
優先順位が高いのは支出の最適化です。
なぜなら支出を最適化した家計は破綻することはないからです。
毎月収入の1割を必ず貯蓄している家計は破綻することはあり得ないのです。
逆に言えば、「ボーナスがあるから」などとあればあるだけお金を使う、カードを使いまくるという家計はなにかあると破綻します。
コロナによる不況で住宅ローンが払えなくなった家庭は少なくないです。
こういうときのために支出は見直しておきましょう。
支出の最適化の方法についてはこちらをどうぞ。
まとめ:投資は目的にあったものを
今回の記事をまとめると以下のとおりです。
- 前提として確実に勝てる投資なんてない
- 長期的に見て豊かになりたいなら米国インデックス投資、米国高配当ETF、全世界株インデックス投資
- 種銭を増やすことも忘れずに
ということでした。
何度も言いますが、投資は目的に合ったものを選びましょう。
行き先の違う電車は間違った場所へ行くだけです。
本当に目的地に向かってくれる電車なのか見極めましょう。
ということで今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました^^