今回は夢の配当金生活を目指す人に米国高配当ETFがおすすめな理由と注意点について解説していきます。
「高配当株投資に興味があるけどどこに投資すればいいかわからない」
「いつかは配当金生活をしたい」
「配当金で生活をちょっとよくしたい」
という方はこの記事を読むことで疑問や悩みを解決できます。
・お金の勉強が好きで毎日2時間読書やYouTubeで学んでます
・簿記3級、FP3級を取得するため勉強中
・2030年までのセミリタイアを目指す
・2021年現在の資産は100万円ほど
・2020年に住宅を購入
そもそもETFってなに?
「そもそもETFってなんですか?」という方もいると思うので説明します。
知っている方は飛ばして次の項目から読んでください。
ETFとは『上場投資信託』のことです。
難しい言葉を使わずに言うと、株や債券の詰め合わせパックみたいなもので複数の株や債券を組み合わせて運用することでリスクを抑えつつ、目的とする成果を得ようとするものです。
例えば、あなたが食事をするときのことを考えてみてください。
自分で一つ一つ材料を買って料理するのが一般の単一銘柄を買い付ける株式投資です。
これに対してレストランや弁当屋で買うのがETFです。
これはシェフや弁当屋のおばちゃんがおいしく作ってくれたものを食べるだけです。
自分でする料理は自分で材料や調味料とかを全部決める(自分で買う銘柄を選ぶ)けど、店で食べる料理は店の料理人がレシピを元に作ったもの(投資のプロが運用する)が提供されるのと似てるっていうことだね!
そして、自分でする料理とは違いレストランも弁当屋も人件費が上乗せされます。
ETFは投資のプロが運用してくれるのであなたは手数料を払う必要があります。
ここで重要なのはお店選び(=ファンド選び)を間違えないことです。
レストランも不味いところは不味いのと同じようにファンドも劣悪なところは劣悪です。
しかし、良い店を見つけられれば長い付き合いでも飽きない味を提供してくれるので情報収集は入念に行いましょう。
米国高配当ETFがおすすめな3つの理由
配当金生活を目指す人にとって米国高配当ETFがおすすめな理由は3つです。
①配当が安定している
②分散が効いている
③管理が楽
1つずつ見ていきましょう。
①配当が安定している
米国高配当ETFは配当が安定しています。
というのもアメリカの企業は日本のものと比較して株主に還元しようという姿勢が段違いに強いです。
日本で30年以上連続増配しているのは誰もがよく知る『花王』一社のみです。
それに比べてアメリカでは30年くらいの連続増配している企業はゴロゴロあり、それどころが50年連続増配しているという企業もいくつかあります。
そもそもの経済規模もアメリカの方がはるかに大きいので高配当投資はしないにしてもアメリカに投資しない手はないかなというのが個人的な意見です。
②分散が効いている
米国高配当ETFは銘柄を複数組み合わせているので分散がしっかり効いています。
それも5社とか10社ではなく多いところでは200社と幅広く分散されています。
これが例えば、単一の高配当株を1つ買った場合、その会社が業績不振などに陥ると減配したり、最悪倒産したりすると投資金はなくなります。
しかし、ETFであれば多数の銘柄を組み合わせているので1社倒産したところで他の企業を組み入れるためファンド自体が崩壊するということはほぼありません。
このことから長期投資は分散投資が鉄則とされています。
そして、分散投資は自分でやろうと思うとどうしても手間とお金がかかってしまいます。
自分で銘柄を選ぶにはまず会社の業績を分析して、分散させなきゃいけないので投資先の業界も分けて、じゃあここの業界にはこれくらい投資して、などと全て自分でやらなければなりません。
投資に慣れている方や簿記の資格を持っている方ならまだしも投資初心者には到底負えない負担です。
なのでプロに任せてしまいましょうということです。
米国ETFは手数料が安い優良なETFが揃っているという点でもおすすめだね^^
③管理がとても楽
米国高配当ETFは基本的に買ったら放置でいいので管理がとても楽です。
単一銘柄の投資だといちいち業績が悪化していないかなど定期的に確認しなければいけません。
しかし、ETFであればそれをやってくれて業績不振の企業は入れ替えたりしてくれます。
先述したように自分で料理するより店で作ってもらった方が楽なのと同様です。
また、米国のETFは運用手数料が安く成績も優秀なものが多いのでそういう意味でも安心です。
注意点:為替リスクには要注意
米国ETFの弱点は為替リスクです。
米国ETFは買付は円貨でもできますが、証券会社がそれをドルに変換してくれるので実際に積み立てられるのはドルです。
なので配当金もドルで支払われます。
つまり1ドル100円から1ドル80円の円高になった状態で円に交換する場合20%分の損を被ることになります。
リタイアしたらアメリカに住むという方は問題ないですが多くの人はそうじゃないですよね(笑)
この対策としては円安になるのを待つことですが、そうは言ってらんない場合もありますよね。
この為替リスクがあるため日本の高配当株を買うという人もいます。
おすすめの米国高配当ETF
ここからは実際に僕がやっていておすすめできる米国高配当ETFを紹介します。
※情報は2021年6月現在のものです。
①SPYD
1つ目はSPYDです。
配当利回り:3.58%(税引き後)
経費率:0.09%
組入銘柄数:77
業種別構成比率の上位3業種
金融:22.88% 不動産:19.89% エネルギー:13.63%
経費率0.09は化け物級に安いし、77社に分散してこの利回りはかなりのものです。
業種が景気に敏感なものが多いので、景気変動により株価の変動リスクに耐えられる方はSPYDおすすめです。
ちなみに最強指数と言われている「S&P500」から高配当株を選出しているということもあり安定感もありますね^ ^
ちなみに運用しているのはステートストリート社っていう世界三大資産運用会社だよ!
詳しい情報はこちらのリンクをどうぞ。
https://www.ssga.com/jp/ja/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
②HDV
2つ目はHDVです。
配当利回り:3.62%(税引き前)
経費率:0.08%
組入銘柄数:74
業種別構成比率の上位3業種
生活必需品:20.79% エネルギー:19.33% ヘルスケア:16.78%
という感じです。
こちらも経費率が化け物です(笑)
ちなみに日本の投資信託は経費率1%なんてざらですからね。
ぼったくりゴミ投資を買わされないように気をつけましょう。
配当利回りは税金で20%くらい持ってかれるので税引き後は3%弱といったところでしょうか。
とはいえ、構成比率上位に底堅い「生活必需品」と「ヘルスケア」が入っているので減配は考えにくいでしょう^ ^
こちらも運用しているのは世界三大資産運用会社の「ブラックロック社」だよ!
詳細はこちらをどうぞ。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf
③VYM
3つ目はVYMです。
配当利回り:2.90%(税引き前)
経費率:0.06%
組入銘柄数:200ほど
業種別構成比率の上位3業種:不明
申し訳ありません。
このETFを運用しているファンドであるバンガード社の日本の支店であるバンガード・インベストメンツ・ジャパンが廃業したため詳細が見れなくなってしまっていました(笑)
簡単に言うとSPYDやHDVより分散されているため配当利回りはその分低くなっています。
高配当を取るか、安定を取るかの話なので好みですね。
ちなみにVYMはキャピタルゲイン(株自体の値上がり益)も狙えると言われていて、コロナからの立ち直りも早かったことからやはり安定しているということが言えそうですね。
僕個人の意見では高配当は長期保有してナンボだと思っているので値上がり益は狙う必要ないかと思っていますが。(そもそも売らないので)
まとめ:米国高配当ETFはメリットたくさん
今回の記事をまとめると以下のとおりです。
ETFとは食事で言うとお弁当を買うようなもので基本はプロにおまかせ
米国高配当ETFのメリットは「配当の安定」「分散が効いている」「管理が楽」
注意点は為替リスクがあること
おすすめのETFはSPYD、HDV、VYM
ここまでおすすめしておいてなんですが、投資はあくまで自己責任ということは覚えておきましょう。
人に聞くのもいいですが、結局責任を取るのは自分です。
情報を集め、自分の目的に合っているか、リスクは適正か、などをしっかり考えてから投資しましょう。
それができないうちは情報が足りてないということなので情報収集をしましょう。
投資で一番やってはいけないのが、「人に言われたからやる」ということです。
「あの人が言ったから大丈夫」という考えはとても危険で最悪の場合、詐欺に遭って高額な損失を被ります。
「投資は自己責任」だということを覚えておこう!
そうならないようにしっかり勉強しましょう^ ^
また、配当金生活にいくら必要かという話はこの記事でしてるのでよかったらご覧ください^^
ということで今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました^^