こんにちは。まろです。
今回はベンチプレスの正しいフォームについて解説します。
「ベンチプレス100kgとか言えたらかっこいいと思ってベンチプレス始めたけどイマイチ正しいやり方がわからない。胸に効いてる感じもしないし、肩痛くなりそうだし、扱える重量上がらなくてつまんない」
という方はぜひ最後までご覧ください。
この記事をご覧いただければ、ベンチプレスの正しいフォームを身につけ、ケガのリスクを抑えつつ効率的に筋肥大できるようになります。
・筋トレ歴もうすぐ10年
・ベンチプレスMAX120kg
・自重懸垂20回以上
・筋トレや資産形成の勉強が好きで毎日読書やYouTubeで学んでます
・2020年ホームジム設立
ベンチプレスの正しいフォームとは
ここで解説する「正しいフォーム」とは怪我をしにくいことと大胸筋にしっかり負荷を乗せることに重きをおいたフォームです。
あなたがベンチプレスのフォームで悩んでいる理由はおそらく次のうちの3つのどれかですよね。
・そもそもやり方がわからない
・肩や腰などが痛くなる
・胸に効いている感じがない
このどれかが理由でベンチプレスのフォームについて調べていると思います。
なので、ここではこれらの悩みを解消するためのフォームについて解説します。
ちなみにパワーリフティングの人がやっているフォームはなるべく全身の力を使ってより高重量を挙げるためのフォームだから筋肥大という意味では効果的ではないよ!
ベンチプレスの正しいフォームのポイント:スタートポジション
ベンチプレスの正しいスタートポジションから見ていきます。
ここを誤ると動作が安定しなかったり、変なところに負荷が乗ったりするのでスタートポジションからしっかり決めていきましょう。
ポイントは大きく4つです。
①手幅は肩幅の1.5倍くらい
②頭がバーの真下にくるように寝る
③肩甲骨は寄せて下げる
④足は膝が直角より少し広く開く程度の位置に着く
1つずつ詳細に解説していきます。
ベンチプレスのスタートポジション①手幅は肩幅の1.5倍くらい
1つ目のポイントはバーを握る手の幅は肩幅の1.5倍くらいにするということです。
これが狭すぎると上腕三頭筋への負荷が大きくなったり、降ろしたときに肩の内旋動作が強すぎて肩を痛めやすくなったりします。
逆に広すぎても肩の過伸展という状態になり肩を痛めやすかったり、高重量を扱えなかったりします。
なので肩幅の1.5倍ほどが力を発揮しやすく、かつ、大胸筋に負荷を乗せられます。
しかし、これだけだと手の長さ等で適切でない場合があるので、これに加えて「バーをおろしてきて肘が肩の高さに来たときに肘が直角になる手幅」にすると適切な手幅になります。
手幅は狭すぎても広すぎてもよくないということだね!
ベンチプレスのスタートポジション②頭がバーの真下にくるように寝る
2つ目のポイントは頭の位置はラックに乗ったバーの真下にするということです。
これがバーの真下に肩が来るくらい上にきてしまうと、実際にベンチプレスをするときにお腹の辺りで重りを上下せざるを得なくなり、肩を痛めます。
逆にバーの真下より足部側に頭があるとラックアップ(ラックからバーベルを外す)の際に肩からバーの位置が遠すぎてラックから出せなかったり、無理やり出そうとして肩を痛めます。
バーの真下に顔がくるようにすれば、スムーズにラックアップできるし肩も痛めにくいということだね!
ベンチプレスのスタートポジション③肩甲骨は寄せて下げる
3つ目のポイントは肩甲骨を寄せて下げるということです。
もっと言えば肩甲骨を寄せて下げた状態で動作を完結することです。
よくあるアドバイスとしては「肩甲骨を寄せる」というだけですが、これでは不十分です。
肩甲骨を寄せるだけでは三角筋にストレスがかかった状態でベンチプレスをすることになるのでしっかり下げましょう。
肩甲骨を寄せて下げるというのはわかりやすくいうと、「胸を張って、脇を少し閉じる」という感じです。
手幅と頭の位置を決めてバーを握ったら胸を張って脇を少し閉じるって感じだね!
ベンチプレスのスタートポジション④足は膝が直角より少し開く程度の位置
4つ目のポイントは足は膝が直角より少し開く程度の位置に着くということです。
よくある間違いとしては膝を極端に曲げて腰の下あたりに足を着くというフォームです。
これでは太ももや股関節が伸びきってしまうため、腰への負担も大きくなります。
「ベンチプレスで腰が痛くなる」というはほとんどこれが原因です。
なので足は膝が直角より少し開く程度の位置につきましょう。
腰や股関節にストレスを感じない程度で足が踏ん張りやすい位置を探してみよう!
ベンチプレスの正しいフォームのポイント:動作
スタートポジションをがっちり決めたら、次は実際に動作を行うときの注意点です。
ポイントは3つです。
①おろす位置は乳頭腺、挙げる位置は肩の真上
②肩甲骨の位置は固定
③おしりは浮かせない
ベンチプレスの正しい動作:①おろす位置と挙げる位置
1つ目のポイントはおろす位置は乳頭腺、挙げる位置は肩の真上ということです。
おそらく直線で上下させていた人が多いと思いますが、斜めに挙げるのが肩を痛めにくい正しいフォームです。
重りがトップポジションにあるときは肩の真上から離れるほど肩への負担が大きくなりますが、ボトムポジションにある時は肩の真上だと逆に方への負担が大きくなります。
試しに腕を曲げた状態と伸ばした状態で壁を押してみればわかります。
腕を曲げた状態と伸ばした状態では力を入れやすい手の位置が上下するはずです。
この腕を伸ばした状態がベンチプレスのトップポジション、曲げた状態がボトムポジションというわけです。
力を入れにくい動作というのはどこかしらにケガにつながる負荷がかかっているは状態だから原因を探ろう!
ベンチプレスの正しい動作:②肩甲骨の位置は固定
2つ目のポイントは肩甲骨の位置は固定することです。
先述したように肩甲骨は寄せて下げるのですが、この位置を動作中はキープしましょう。
最初は難しいかもしれませんが練習すれば必ずできるようになります。
高重量でのベンチプレスを行う前にこれをマスターしておかないと肩を痛めてベンチプレスができなくなったり、日常生活にも支障が出てしまうかもしれません。
それくらい大事な動作なので「肩甲骨は寄せて下げる」という状態をキープできるよう習得しておきましょう。
肩甲骨を動かす練習は電車の中やTVを見ながらでもできるので練習しておこう!
ベンチプレスの正しい動作:③おしりは浮かせない
3つ目のポイントはおしりを浮かせないことです。
おしりを浮かせると足や股関節などの力も使えるようになり、大胸筋への刺激が弱くなってしまうのでおしりはベンチにつけておきましょう。
おしりを浮かせることで高重量も扱いやすくなるので、たまに高重量の刺激を加えるためにベンチに足を乗っけてケツ上げベンチをやるという人もいますが、正しいフォームを崩してやることになるのであまりおすすめしません。(初心者は特に)
高重量のベンチがやりたいのであれば、ケツを上げずに正しいフォームで扱える範囲にしましょう。
その方が正しいフォームの習熟度が上がるので結果的に成長も早いです。
初心者こそ「基本に忠実に」ということだね!
まとめ:正しいフォームを身に付けてケガなく筋トレしよう
今回の記事をまとめると以下のとおりです。
ベンチプレスの正しいフォームとはケガをしにくく筋肥大に有効なフォーム
スタートポジションのポイントは以下の4つ
①手幅は肩幅の1.5倍くらい
②頭がバーの真下にくるように寝る
③肩甲骨は寄せて下げる
④足は膝が直角より少し広く開く程度の位置に着く
動作時のポイントは以下の3つ
①おろす位置は乳頭腺、挙げる位置は肩の真上
②肩甲骨の位置は固定
③おしりは浮かせない
ということでした。
正しいフォームを固めたらこの記事のテクニックを使って重量を伸ばしていきましょう。
また、最近は大胸筋の発達にベンチプレス不要論なるものが出てきていますが、僕個人の考えではこの説には反対です。
なぜならベンチプレスはコンパウンド種目という特性上、高重量を扱えるからです。
ベンチプレスで扱える重量と大胸筋の大きさには相関があるという研究もあるので、ベンチプレスが大胸筋の肥大に不要という説は僕は反対です。
ベンチプレス不要派の主張は「ベンチプレスは大胸筋の稼働域が狭いからダンベルフライの方が大胸筋を使える」というものです。
確かにダンベルフライのほうがストレッチをかけれますが、筋トレにおいて重要なのはそれだけではないですよね。
要はどっちもやりゃいいんです(笑)
どっちもやってみて自分には合わないと思ったらやめればいいだけです。
人は「これが正しい」と白黒つけたがる生き物ですが、人体についてはまだまだブラックボックスでわからないことも多いのです。
筋肉痛のメカニズムですらまだ明確にはわかっていません。
なので「やれることはやったらいい」というのが僕の考えです。
大事なのは「明らかな間違い」を犯さないことです。
ベンチプレスのケガをしにくい正しいフォームというのは長年の研究で解明されたものなので、これを逸脱するとケガをするというのはわかっています。
なので、間違いであると明らかなものは避けましょう。
ということで今回の記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました^^
5年以上のトレーニング歴で僕が学んだことを元に作成した「筋トレ初心者向けトレーニングプログラム」、科学的根拠を元に「バルクアップのみならず美容と健康にも良いおすすめの食材やレシピ」などをnoteにて公開しています。
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(随時更新予定)